「パワハラに困っているなら、これしかない」
そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼に本記事では、日常での疑問について、さらに詳しく聞いてみた。(構成/種岡 健)
「戦い方」を間違ってはいけない
「パワハラで困っている」
そんな悩みを聞くことがあります。
強い相手に対して、どのような戦い方をすればよいのでしょうか。
多くの人は、「言い負かされないようにする」という間違った選択をします。
おそらく、パワハラをするような人に、優しい人が口で勝つことはできません。
戦い方を間違えないようにすることが大事です。
というのも、最近は身近なトラブルを「特定のインフルエンサー」に情報を流して解決する人がいるからです。
ネット上を巻き込んでまで対処するのは、あまりいいことではないと思うんですよね。
ちゃんと社会システムとして、会社や法律で解決する仕組みがあるべきです。
「バックにいる人たち」に気づく
あなたの周りには、たくさんの仲間がいることに気づきましょう。
同僚や上司、経営層の人たちがいます。彼らを味方につけるのが先です。
まあ、そうは言っても、上司や社長がパワハラをしていることもあるかもしれません。
そんな職場でも、「労働基準監督署」という存在があります。
ここにパワハラの証拠を提出できるようにしておくことが、理想的な戦い方です。
「録音」が最強のスキルである
パワハラ発言を録音したり、メールを保存しておくことにしましょう。
日本においては、相手に同意をとっていなくても、録音した内容は証拠になりえます。
だったら、表向きはパワハラに耐えているように見せかけて、裏で録音をしておくことは最強のスキルなんですよね。
証拠さえ押さえれば、法で裁くこともできますし。
「優しい人」ばかりが損しないために
この話をすると、「そんなことはできません!」と言い出す人もいます。
根が優しすぎるあまり、被害者であることを忘れてしまっている人です。
しかし、相手が違法なことをしているのだから、当然の権利として告発することを行使できるわけです。
社会の正義をタテにして戦えるわけですから、それを生かさない手はありません。
1人で耐えたり、「言い負かされないようにしなきゃ」と塞ぎ込むのはやめて、堂々と新しい戦い方を身につけてください。
「この会社で仕事したいだけなのに……」という人が、いじめられたり、パワハラを受けるのはそもそもおかしいことなんです。
どうか我慢ではなく、したたかな攻めに転じてください。
(本稿は、『1%の努力』の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。)
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。