「延命治療に保険適用をするな」
そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼が、「延命治療に保険適用をするな」の中身について語った。(構成/種岡 健)
「長生き」したいですか?
あなたは長生きをしたいですか?
もちろんイエスでしょう。
僕だって長生きはしたいです。
では、「病院で寝たきりの状態」で長生きをしたいですか?
こう聞くと、案外、ノーと言う人が出てくるのではないでしょうか。
ただ、そうは言っても、今の日本の医療制度では、「胃ろう」の状態でも保険が適用されて延命治療することになってしまっています。
そうなると、これからどんどん超高齢化社会になっていくにつれて、若者の社会保険料の負担が増えていくんですよね。
若者が損している国、日本
そんな中で、「国民皆保険制度が終わったのではないか?」という意見がちょこちょこと出てくるようになりました。
フランスなどの欧州の国では、国民皆保険ではあるものの、高齢者の延命治療が対象になることはありません。
それは、多くの病院が国営であり、民間ではないからです。つまり、お金儲けをする必要がないんです。
一方で、日本の病院では、多くが民間であり、病院にベッドを並べて、そこに高齢者を寝たきりにしておくと、ずっとお金が稼げるわけです。
そうやって病院がトクをするぶん、若者がその保険料を支払っている状態なのです。
これって、シンプルにおかしくないですかね?
若者をどうしたいの?
もし、寝たきりでも病院で長生きしたいのであれば、その高齢者は自分でお金を支払えばいいんです。
たくさんお金を稼いだり、貯金をため込んでいる老人が、そのお金で病院で入院すればよいという話です。
逆に、お金がないから延命治療をしたくないのであれば、「しない」という選択をすればいいんです。冒頭でも述べたように、そういう人は意外と多いはずですから。
それを一律に保険適用にして、延命治療をしやすくしているのですから、日本は果たして若者を増やす気があるのか、それとも病院を儲けさせたいのか、どっちなんでしょうかね?
(本稿は、『1%の努力』の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。)
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。