ソニー・ホンダの逆襲#8Photo:Bloomberg/gettyimages

民生エレクトロニクス企業として発展を遂げ、日本経済をけん引してきたソニーとパナソニック。両社がM&Aや新規事業などで「5番勝負」を繰り広げる。果たして軍配はどちらに上がるのか。特集『ソニー・ホンダの逆襲』(全18回)の#8では、ソニーとパナソニックの5番勝負の結果を明らかにするとともに、民生機器メーカーだった両社の“国策企業”への変貌ぶりを描く。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

民生エレキ「二大巨頭」が
創業者の思いをよそに“国策企業”へと変貌

 ソニーとパナソニックは、民生エレクトロニクス企業として発展を遂げ、両社とも戦後の日本経済をけん引してきた。テレビをはじめ、今でもエレキ部門のブランド力は共に健在だ。

 しかし、事業としてのエレキがかつての勢いを失う中、両社は映画会社をはじめとした大型M&Aなどで、それぞれ独自の手法で業容拡大を続けてきた。

 M&Aや巨額の設備投資、新規事業などでソニーとパナソニックを比較した場合、より成功を収めているのはどちらだろうか。

 次ページでは、ダイヤモンド編集部が独自に策定した五つの項目ごとに、ソニーとパナソニックの勝敗を判定した。対決模様を追うと、民生企業だった両社の“国策企業”への変貌ぶりが見えてきた。