約3万点のオフライン広告から自分にあった商品を発掘
自分の会社で高額な商品を扱っているため、富裕層向けに広告を出したいと思ったとする。そんな時にBizpaで「富裕層」と検索すれば、高級タワーマンションのサイネージやタクシー広告、ゴルフ関連のフリーペーパーなど関連性の高い広告が一覧で表示される。
商品は「紙媒体」「屋外広告」といったように広告の種類で絞り込んだり、広告を出したい「駅やエリア名」を軸に検索したりも可能。性別や年齢層などターゲットの属性をもとに相性の良い商品を探すことができる。
自社に合った広告商品を自力で見つけてくるのは難しいため、広告代理店などに依頼する企業も多い。その場合はスタッフのサポートを受けられるメリットがある一方で、マンパワーがかかることから「利益率の高い高価格の広告媒体や注文金額が大きい大企業」がメインのターゲットになりやすいというのが難点だ。結果として単価が安い広告商品などは埋もれてしまう可能性もある。
Bizpaではその状況を変えるべく「従来は埋もれてしまっていたものも含めて様々なオフライン広告の選択肢を集め、その中から自身のニーズにあったものを発掘できる場所」を作ろうとしているわけだ。
実際に同サービスを通じてユニークなマッチング事例が生まれている。たとえば「トラックドライバーの集客や求人を手がける会社」と「ドライバーの利用者が多いサービスエリアのシャワーブース広告」の例がそうだ。
サービスエリアのシャワーブースに広告を出したいという発想はなかなか生まれないかもしれないが、どんな人がその場所に訪れているのかがデータでわかれば、「存在を知らなかったけれど実は自分にとって魅力的な広告商品」が掘り起こされるかもしれない。
観葉植物のレンタル事業を展開する企業や、渋谷でのデビューイベントを控えていたインディーズバンドの場合でも同じような効果が生まれた。
前者は富裕層向けに訴求したいと考えポスティングを検討していたが、タワーマンションの仕様上それが難しいことが発覚。Bizpaを通じて「マンション内のサイネージ」という別の手段を見つけた。後者はイベントに合わせて渋谷のサイネージを1週間分購入。まず先にBizpaを知り、そこからサービスを使う中で最適な広告商品と出会って購入に至った。
「『自分では見つけられなかったものが見つかった』という声をいただくことは多いです。最近では地方の企業の利用も増えてきました。新しく東京で事業を展開したいと思った際に、『どのエリアにどんな人が多いのか』など東京の細かい情報がわからないことも多い。東京の代理店とも繋がりがない中で、Bizpaを使って情報を集めながらニーズに合った広告商品を探してもらえています」(ビズパ代表取締役CEO・石井俊之氏)