水道に依存しない、ポータブル手洗い機「WOSH」──まずは銀座から“公衆手洗い”を実現
WOSHのコンセプト Photo by 安蔵靖志

WOSHは膜ろ過・塩素添加・紫外線照射の3段階の水再生処理を搭載しており、各ポイントに設置したセンサーで水質を常に制御・監視しながら浄化を行う。水を再利用するコンセプトのため飲用は想定していないが、WHO(世界保健機関)の飲料水ガイドラインや各国の飲料水基準に準ずる衛生的な水を供給している。

水道に依存しない、ポータブル手洗い機「WOSH」──まずは銀座から“公衆手洗い”を実現
WOSHの水再生処理の仕組み Photo by 安蔵靖志

「センシングと機械学習によって、浄水場のような大規模な水プラントの機能・性能を数十万分の1とコンパクトにし、自動化を実現しました。それによって、使用した水をその場で処理できるようになっています」(前田氏)

水道に依存しない、ポータブル手洗い機「WOSH」──まずは銀座から“公衆手洗い”を実現
WOSHで再生処理した水で手を洗っているところ Photo by 安蔵靖志

スマートフォンの表面も99.9%除菌

さらに、スマートフォンの表面をUV(紫外線)で除菌する機能も搭載している。手を洗っている約30秒間で、スマートフォンの表面についた菌の99.9%以上を除菌できる。

水道に依存しない、ポータブル手洗い機「WOSH」──まずは銀座から“公衆手洗い”を実現
水栓に向かって右側にスマートフォンの表面を除菌できる機能を搭載している Photo by 安蔵靖志

「WHOが、現代社会において(スマートフォンが)第3の手と言えるほど、手指衛生において非常に重要である、としています。今までは流水の殺菌に使っていた技術をスマートフォン表面の除菌に応用することで、2つの手(人の手)だけでなく第3の手も99.9%除菌できる、新しい手の衛生のスタンダードとして開発しました」(前田氏)

前田氏はメンテナンスでもWOTAの利便性を主張する。

「メンテナンスは水の補充とフィルターの交換だけだ。上から20Lの水を注ぐだけでよく、フィルターもワンタッチで交換できます。コピー機くらいのユーザビリティで、誰でも使いこなせるプロダクトになっています」(前田氏)

一般への提供も開始、レンタル価格は月額約2万円

水道に依存しない、ポータブル手洗い機「WOSH」──まずは銀座から“公衆手洗い”を実現
前田氏は「フィルターもワンタッチで交換できる」と語りながらフィルターを取り外していた Photo by 安蔵靖志

本体にはプレフィルター、メインフィルター、ポストフィルターの3種類が設置されており、プレフィルター(セディメント・活性炭フィルター)では髪の毛や泥などの粗いゴミを取り除き、洗剤の一部を除去する。メインフィルター(RO膜)では洗剤などの水中に溶け込んでいる不純物のほか、細菌やウイルスを取り除く。さらにポストフィルター(活性炭フィルター)でRO膜を通り抜けた微量の有機物を取り除く仕組みだ。

水道に依存しない、ポータブル手洗い機「WOSH」──まずは銀座から“公衆手洗い”を実現
本体左側面にフィルターを配置している。WOSHの消費電力は平均400Wで、電源さえあれば水道がなくても使えるのが魅力。発表会場ではポータブル電源をつないだデモが行われていた Photo by 安蔵靖志

ちなみにWOSHは一般へのレンタルも行う予定で、本体レンタル価格(24カ月契約)はコロナ対策特別価格として月額2万2000円(税別)で提供する。

インストールパック(設置人件費、システム初期設置費、初回消耗品)は同じくコロナ対策特別価格で9万8000円(税別)。消耗品は一式(プレフィルター、メインフィルター、ポストフィルター、ハンドソープ、塩素タブレット)で2万3550円(税別)。消耗品の目安は、1日来客数150人程度で月間25日営業するカフェで月額3万円前後、社員100人程度のオフィスで来客者も一定程度利用される場合で月額4万円前後を想定している。