Actcastではそれらをすべて統合することで、シンプルに使えるマーケットプレイスを作った。コア技術やインフラは自社のものに一本化。すべてのアプリが同じデバイス(現在はRaspberry Pi)で使え、利用フローも統一されている。

初期コストを抑えてスタートできるので、トライアンドエラーがしやすい
初期コストを抑えてスタートできるので、トライアンドエラーがしやすい

「いろいろなアプリが1日単位で試せて、デバイスも安価なRaspberry PiでOKとなれば、トライアンドエラーもやりやすい。今までであれば年間契約である程度の初期投資が必要なため尻込みしてしまっていた場合でも、まずは小さく始めて試行錯誤をしながら自社に合った形を見つけるというアプローチを選べるようになる点を評価してもらえています」(中村氏)

マーケットプレイスとして機能するようになれば、次々と新しい技術がストアに並び、ユーザーができることもどんどん増える。結果としてActcastに集まるユーザーとデバイスの母数が増えれば、ベンダー側にとっては新たな収益源にもなりうるだろう。

Ideinとしてはそのような世界観の実現を目指し、組織体制を強化しながら大口の企業を中心に自らも顧客の開拓を進めていく方針だ。並行してベンダーを含め現在70社を超えるパートナーとの連携も加速させていく予定。Raspberry Pi以外のデバイスへの対応などにも取り組むという。

Idein代表取締役の中村晃一氏
Idein代表取締役の中村晃一氏