IoT市場における“AIアプリのApp Store”のようなマーケットプレイスの構築を目指す「Actcast」
IoT市場における“AIアプリのApp Store”のようなマーケットプレイスの構築を目指す「Actcast」

スマートフォンアプリの世界では、iOSのApp Store、 AndroidのGoogle Playのような“マーケットプレイス”が存在することで、ユーザーは膨大なアプリの中から自分が求めるものを探し、簡単に試すことができる。

同じような仕組みがIoT市場におけるAIアプリの領域においても成り立つのではないか。Idein(イデイン)はそのような考えのもと、2020年1月にエッジAIプラットフォーム「Actcast(アクトキャスト)」をローンチした。

Actcastは簡単にいうと「エッジ端末上で動くAIアプリに特化したApp Store」のようなプラットフォームだ。

近年はクラウド上ではなく、カメラなど末端のデバイス(エッジデバイス)上で画像や音声データを処理する“エッジコンピューティング”が注目を集めている。Actcastでは安価で汎用的なデバイスとして定評のあるRaspberry Pi(ラズベリーパイ)をターゲットに、このデバイス上で動かせるさまざまなAIアプリを集約してユーザーに届ける。

ActcastにはApp Storeと同じように複数のベンダーが開発したAIアプリが並び、ユーザーは好きなものを1日単位で試すことが可能。たとえば小売企業が店舗のデータを取得してビジネスに活かしたい、デジタルサイネージを扱う企業が効果測定に画像認識技術を使いたいといった場合に、初期コストを抑えて小さく実験することができる。