Fire TV Stickシリーズには端末で楽しめるさまざまなコンテンツが一望できるホーム画面があり、Chromecastシリーズにはなかった。
Chromecastシリーズでは、同じWi-Fiネットワークに接続されているスマートフォンやタブレットなど、Android OS/iOS(iPadOS)を搭載するデバイスをリモコンとして、動画・音楽・ゲームなどのコンテンツをキャストする使い方が基本となっていた。
Wi-Fiを経由して、デバイスの画面をそのままChromecastを介してテレビに映せるミラーリング機能もある。シンプルで無駄がない使い勝手である反面、楽しめるコンテンツやアプリの一覧性についてはホーム画面を搭載するFire TV Stickのようなデバイスがベターであると筆者も感じていた。
今回、グーグルが発売する新しいChromecast with Google TVは、製品の名前にもある「Google TV」という新しいユーザーインターフェースを導入。本体と筐体を分けたBluetoothワイヤレスリモコンによってコンテンツの選択、本体設定などの操作が直感的にできるようになった。リモコンにはマイクも内蔵されており、Googleアシスタントによる音声操作にも対応。約4.4GBの領域をアプリのダウンロードなどに使えるストレージも内蔵する。
導入はとても簡単。4K動画やサラウンドが手軽に楽しめる
最新モデルのChromecast with Google TV(以下:Chromecast)を活用するためにはWi-Fiが使える環境のほか、初期セットアップの時にはGoogle Homeアプリが動くAndroid OS、またはiOS/iPadOSを搭載するデバイスが必要だ。
初期セットアップは、Google Homeアプリの画面に表示される指示に従えば迷わずに進められるだろう。テレビのHDMI端子に接続したChromecastの電源は残念ながらテレビに搭載されているUSB端子からダイレクトに取れないため、別途商品パッケージに付属しているUSBアダプターをコンセントに挿して給電する必要がある。
テレビから複数の電源ケーブルが垂れ下がることになるため、スタイリッシュになったChromecastの新しいデザインの魅力が若干損なわれてしまう点は残念だ。
新しいChromecastも、従来のモデルと同様にYouTubeやNetflix、Amazon Prime Video、dTVにDAZNなど幅広い動画配信サービスに対応している。YouTube MusicやSpotifyなど音楽配信系のサービスも多くがカバーされており、Chromecastにデフォルトで追加されていないアプリは新たにダウンロードすることで楽しめる。