ChromecastもGoogleのAndroid TVをOSに採用しているため、利用できるアプリやサービスのバラエティは基本的にはAndroid TVを搭載するスマートテレビと同じと考えてよい。
ただ、Chromecastは最新のAndroid 10をベースにしたOSを搭載するだけでなく、新しいユーザーインターフェースのGoogle TVや、Googleアシスタントのボイスコントロールが機敏に動作するようにプラットフォームの最適化を図っている。
筆者が自宅で使っている2016年発売のAndroid TVを搭載する4K・HDRテレビよりも、数段速く快適な操作感が得られて満足だ。
Google TVのユーザーインターフェースの特徴は、Chromecastで利用できるコンテンツの一覧性が高くなった以外にもある。
ユーザーの視聴履歴を学習しながらコンテンツをレコメンドしてくれる「おすすめ」や、ユーザーのGoogleアカウントでつながっているブラウザから「観たいものリスト」に追加した作品を「ライブラリ」の中にブックマークを付けて放り込める便利な機能が加わった。上手く使いこなせば、ユーザーの興味を喚起するコンテンツに次々と巡り会える。
もしGoogleアシスタントを搭載するスマートスピーカーも手元にあれば、Chromecastに付属するリモコンを使わずに、スマートスピーカーに話しかけてYouTubeやNetflixから再生したいコンテンツを呼び出すこともできる。ChromecastとGoogle Nestスピーカーをグループ化して、複数の部屋で同じ音楽コンテンツを同時に再生することも可能だ。
ChromecastはBluetoothオーディオにも対応している。ストリーミング再生中の動画や音楽コンテンツがイヤホンやスピーカーなど、Bluetooth対応のワイヤレスオーディオ機器に飛ばせるので、例えばテレビから少し離れたキッチンなどで作業をしながらコンテンツを楽しみたいときには最適だ。
この冬はChromecastを手に入れてホームシアターを始めたい
新型コロナウィルス感染症の影響が長引く中、迫る年末年始も自宅で楽しく過ごせるように、ホームシアターの本格導入を検討している方に、映像は高画質な4K/HDR、音声は没入感あふれるドルビーアトモスに対応する新しいChromecastをおすすめしたい。
テレビにプロジェクター、サウンドバーやアンプとスピーカーのセットをわが家に一式揃えれば、Chromecastを中心に迫力たっぷりのシアター環境が導入できる。Chromecast with Google TVの価格が7600円(税込)と手頃なところも魅力的だ。