“チェス”がテーマの話ですが、配信開始から28日で過去最高の6200万世帯が視聴したほか、63カ国では総合TOP 10で1位に輝いています。そういう意味では、相撲の裏側をテーマとした作品は「サンクチュアリ -聖域-」は面白いことになるのではないか、と期待しているところです。メジャーなジャンルではないけれど、3000万世帯くらいの視聴者が強烈に興味を持つようなテーマを今後も発掘していきたいですね。

【独自】Netflixが本気を出す2021年・日本市場攻略──実写&アニメ強化の狙いを日本幹部が明かす
 

櫻井:『バキ』が約50カ国で総合TOP 10入りしたり、『7つの大罪』が70カ国以上で総合TOP 10入りしたり、アニメ作品が世界で総合TOP 10に入ることは今や珍しいことではなくなっていて。ブレイクスルーが起きているな、と思います。

一方で先日、カプコンの大ヒットゲーム作品「ドラゴンズドグマ」を題材にした作品を配信し約15か国でのTOP10に入りました。世界のお客様のニーズはまだまだ勉強中で、年々成功のハードルが上がっているな、と感じています(笑)。

ただ、今後も多くの人に楽しんでもらえるアニメ作品を数多く配信できるように、社内外のクリエイティブと年上や年下など関係なく自由にディスカッションしながら、作品づくりを続けていきます。

坂本:数字はあまり気にせず、純粋に良い作品をどうすれば見やすい形で楽しんでもらえるのか。Netflixはそれを全員が集中して考えているので、数字的なノルマを達成すること以上に、引き続き良い作品づくりに集中していくつもりです。ぜひ今後配信される作品を楽しみにしてもらえれば、と思います。