──Amazon Prime Videoが配信している『バチェロレッテ・ジャパン』が話題を集めたように、日本でリアリティーショーはドル箱コンテンツだと思います。Netflixは海外発の『ザ・ジレンマ: もうガマンできない?!』や『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~』が人気ですが、日本発のリアリティーショーは今後考えられているのでしょうか?
坂本:日本の市場だけを見るとゴールデンタイムのテレビ番組の70%はバラエティ番組で構成されている。それを考えると、リアリティーショーは日本人の生活リズムや視聴リズムに合うジャンルだと思っています。
今後3年先を見たときに、日本でもNetflixの良さを提示した形で、より多くのリアリティーショーは作っていきたい思いはあります。
──また、2020年は韓国ドラマの視聴数が6倍以上に伸びるなど、韓国ドラマブームが巻き起こりましたが、それについてはどう捉えていますか?
坂本:今は“第4次韓流ブーム”と言われていますが、もともと日本の人たちの生活習慣に韓国ドラマは入り込んでいたんだと思います。
それがNetflixのように韓国ドラマを見やすいサービスが出たことで、触れる距離がさらに近づき、改めて多くの人に視聴されたのではないか、と思っています。
ただ、これは韓国に限らず違う国でも起こることで、いきなりスペインや台湾の作品がすごく人気になるかもしれない。そういう意味で、作品の多様性もNetflixの魅力のひとつになっていると思います。
ニッチだけど強烈に興味を持つようなテーマを発掘していく
──Netflixは2021年にアジアのオリジナルコンテンツ向け支出を2倍に増やす計画である、と報じられました。日本の実写オリジナル作品、アニメ作品にかかる期待も大きいと思いますが、来年以降の抱負を最後に聞かせてください。
坂本:Netflixの強みは全世界に約2億世帯の視聴者がいることです。その強みを存分に生かしながら、メジャーなジャンル、ニッチなジャンルを含めて面白いストーリーを作っていければと思います。例えば、『クイーンズ・ギャンビット』は良い例です。
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