インボイス上、「経費の領収書、レシートが法律に適しているかを確認しなければいけないかどうか」もチェックしましょう。

領収書の大誤解ポイント!

 インボイスで経費の証拠の確認が必要なのは、「納める消費税の計算を原則課税で計算する場合(売上及び経費の消費税で計算)」のみです。一方で、

・納める消費税の計算を簡易課税で計算する場合(売上の消費税のみで計算)
・2割特例(売上の消費税の20%で計算)を使える場合

 この場合は、経費の領収書に社名が入っているかどうか以前に、経費のインボイス上のチェックは必要ありません。

 ただし、経費をチェックしなくていいという意味ではありません。ここを勘違いしている方が意外に多くいらっしゃいます。

 ひとり社長の場合、それが法人税上、経費になるかどうかの確認は必須です。必ず行いましょう。あくまでインボイス上の確認はしなくていいということですので、気をつけてください。

(本原稿は『【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本』の著者・井ノ上陽一氏へのインタビューをもとに構成したものです)