EVは欧米並みに普及する
充電インフラの不足は大きな課題に

 次に、これはあくまで今のところ限定のEVのメリットだと思いますが、観光地のホテルはEVの充電器を無料で開放してくれているところが結構あります。200Vの普通充電でも一晩充電すれば帰路に必要な電気がほぼほぼ賄えたりするので、生活者としてはとてもありがたい話です。

 ただ、日本もいずれEVが欧米並みに普及していくと思います。そうなると、旅の途中や旅先での充電インフラの不足は近い将来、おおいにEVユーザーにとっての悩み事になりそうです。

 テスラはモデルYも、ひとまわり小さいモデル3も、どちらもガラスのルーフトップを装備しています。ドライブ中は空が広く見られて、特に同乗者には評判がいいのですが、生活者の立場でレポートすると最近、そのガラスルーフトップを別売りのサンシェードで覆っています。

 なぜかというと、一つはその方が室内の気温が下がるからなのですが、実はもっと重要な理由があります。室内の気温が下がったほうがドライブ中のエアコンの電力量が少なくてすみます。そうなると長距離用のモデルYは、より長距離を走ることができるようになるのです。

 実は東京―名古屋の距離だとちょうどこの電力消費量の微妙なラインになるようで、スピードは新東名で120km/h出せるところを105km/hに抑えるなど、工夫して走らないと名古屋に到着する寸前に電気がなくなる可能性があります。サンシェードはそのような微妙な距離のドライブに効果が出るのです。ただ、まだ冬の長距離を経験していませんが、冬の日差しのいい日はその逆もあるかもしれませんね。

 最後にテスラとBYDを持っている生活者としての利点をもう一つ。今、これらの車を持っていると結構モテますよ。

 私の若かった時代はバブル全盛期といって、外車に乗っている友達はとにかくモテたものです。それから30年以上の時がたったわけですが、今なぜかEV車に乗ってきたことを話すと、「え、帰り乗せてってくださいよ」と言ってくれる人たちが、それなりにいらっしゃいます。

 ちなみに、2台のうちよりモテるのはドルフィンの方です。希少だからかな? 念のためのおまけ情報でした。