テスラの面倒なところは
高速道路内に充電スポットがないこと

 さて、長距離ドライブとなるとやはりテスラのモデルYの出番になります。東京に住んでいると、充電なしでドライブできる限界は名古屋までという感覚で、それを超えると高速道路を途中で降りて急速充電が必要になります。

 生活者の観点でいえばこの途中給電については面倒な点が一つ、そう面倒でもないことが一つあります。

 面倒な点は、これはテスラの問題なのですが、なぜか日本の高速道路から締め出されていることです。たとえば東名高速道路を使う場合、御殿場ないしは浜松で一度、高速道路を降りる必要があります。テスラはICを出ると、そのすぐそばにスーパーチャージャーを完備しています。

 そう面倒でもない点は、テスラの場合30分もあれば急速充電器でフル充電できることです。

 新東名の浜松の場合、不思議なことにICを出て向かうテスラの充電施設の脇に新東名のサービスエリアへ徒歩で向かえる入り口があるのです。サービスエリアに行ってうな丼でも食べているとあっという間に充電が終わります。

 経済評論家の立場でいえばこのような非関税障壁は国内産業を守るために必要なのでしょうけれども、ユーザーの立場で言えばいちいちサービスエリアの外に出て車に乗り、高速道路に再度入るのは無駄といえば無駄なことです。

 この面倒を除けば、テスラでの長距離ドライブはとにかく快適です。前述したように重心が低く安定していてエンジンの振動もないため、運転中はストレスがありません。盛り土区間が多い線路を走る東海道新幹線と違って、主にコンクリ軌道を走る東北新幹線は振動が少なく長時間乗っても疲れませんが、ちょうどあのような感覚です。