「甲辰」の2024年は「政変・株高・選挙の年」、台湾総統選と米大統領選の日本への影響は?支持者の前で勝利宣言をする、民主進歩党の頼清徳副総統(左)と副総統候補の蕭美琴氏 Photo:SANKEI

24年の世界は波乱に満ちた展開に?
「甲辰」は新しい体制が始まる可能性を意味

 2024年の干支(えと)は「甲辰(きのえ・たつ、コウ・シン)」。「甲辰」は、「干支」の組み合わせの41番目だ。

「甲」は十干の最初の干で、「はじめ・はじまり」を意味し、「はじめ」とも読む。「甲」は新たな生命、新たなる創造に通ずる。一方、「辰」は、十二支の5番目で、「振」や「伸」、「震」に通ずるとされる。植物が若芽をなびかせて動き、盛んに成長するさまを表す。

 総合すると、「甲辰」の年には、新たな体制が始まる可能性を意味することになる。

 それを象徴するように、日本では、年初から自民党派閥の「裏金疑惑」で現職国会議員が逮捕され、支持率低迷が続く岸田政権の土台が大きく揺らぐ一方で、日経平均株価は連日のようにバブル後最高値を更新する展開だ。

 世界でも13日に投票が行われた台湾総統選を皮切りに、ロシア大統領選やインド総選挙、11月の米大統領選が予定され、その結果が国際政治や経済安全保障などに影響を及ぼす選挙がめじろ押しだ。

 24年は「政変・株高・選挙の年」として、世界は波乱に満ちた展開となる可能性がある。