今生きている人生で「悔いのない生き方」をしている人はどれだけいるでしょうか。しなかったことで後悔するよりも、自分に正直な人生を生きたほうが絶対幸せです。「やりたいこと」をやり始めてからが本当の人生だからです。では、「やりたいこと」を見つけるにはどうすればいいのか? 今すぐ「今すぐ、ふせんを使うこと」です。頭の中で考えたところで見つかりません。「書く」のです。
「面倒くさいな」と感じた方、だから「ふせん」なのです。ノートや手帳、パソコン、スマホのいいとこどりした最強アイテム「ふせん」を使うことで、驚くべき効果が表れます。やることは、「書いて貼って並べ替える」だけ。ふせん特有の5つの特色のおかげで、脳の潜在能力をつかいこなして、人生が180度好転します。
『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から一部抜粋して紹介。ふせんを1日1枚書き始めた瞬間から、みるみる自分が変わっていくことに驚きます。自身の変化とふせんのすごさをぜひ堪能してください。
ふせんを使えば、子どもでも悩みを言語化できる
ふせんを使うと「やりたいこと」を言語化できるので、子どもが自発的に勉強や練習を始める効能があります(*1)。
言語化できるのは「やりたいこと」だけではありません。不安や悩みなど「負の気持ち」も、ふせんを使うことによりスムーズに言語化できるようになります。
ふせんのすごいところは、大人だけでなく子どもにも効き目があることです。小中学生の段階では、まだまだ言語化能力が十分でない子が多いので、自分の気持ちをなかなか上手に言葉にできません。
ところが、ふせんはノートや手帳よりも敷居が低いので、言語化能力が十分でない子どもでも、言語化できてしまいます。
悩みを言語化できない子どもの窮地をふせんが救う
子どもでも大人と同じように、不安や悩みをたくさん抱えています。自分の子どもの頃を思い出してください。友達のこと、好きな子のこと、容姿のこと、遊びのこと、勉強のこと、家族のこと、学校のことなど、たくさんの不安が入り混じり、小さな体の中に大きな悩み事を抱えていませんでしたか。
大人から見れば取るに足らない些細なことでも、当の本人にとっては重大事です。
でも、どんなに不安や悩みが多くても、どんなにそれが辛くても、子どもはそれを上手に言語化しきれません。上手に言語化できないので、ある日突然不登校になったり、想像できない事件を起こしたりして、保護者や先生を驚かせる事態へと繋がっていくのです。
でも、ふせんを使えば、わが子を窮状から救ってあげることができます。
不登校の小学一年生を救った神ふせん
Aちゃんは、2023年4月に小学生になりました。最初は元気に登校していたのですが、9月頃から徐々に登校できなくなってしまったのです。
Aちゃんの両親は「何があったんだろう……」「今日は行けるのかな……」と心配でたまりません。担任の先生も毎日のようにいろいろな提案をしてくださいます。ところがAちゃんに質問しても、うまく気持ちを言葉で表現できなくて「わかんない」で済ます日々が続きました。
私は両親からそんな話を伺って、「ふせんを使って、Aちゃんと向き合ってみたら?」とアドバイス。そこで、「ふせんワーク」を試してみました。
そうしたらなんと、Aちゃんのほうが両親よりもたくさんの願望やネガティブ感情が出てきたのです。ネガティブ感情を一枚書いてはビリビリ破り、「ああ~気持ちいい!」とマッサージ中の中高年のような声を出し、最後は「スッキリしたー!!!」と伸びをして、いい表情を見せてくれたとのこと。この日から、Aちゃんは自分の感情を包み隠さずに話してくれるようになったのです。
不安を書いたふせんは、破って最後に燃やす
この物語には後日談があります。ふせんワークの2週間後に、スクールカウンセラーのカウンセリングを受ける機会がありました。「勉強が簡単過ぎてつまらない」「授業がゆっくり進むからつまらない」「人が多すぎて疲れるんです」と、Aちゃんは自分の気持ちをスラスラと自分の言葉で伝えられるようになっていたのです。
ふせんワークのことをカウンセラーに話したところ、「その方法、カウンセリングの手法にも似たワークがあるんです! でもふせんを使うっていいですね!! すごーい!!!」と、驚かれたとのこと。カウンセリングの手法は紙に書くそうなのですが、ふせんだと自分が元気になる言葉を書いて貼っておけるところがいいそうです。親子で自分と向き合うという点も素晴らしいと絶賛してもらったそうです。
そして、カウンセラーの先生から、おすすめの仕上げ作業を伝授されました。それは、ネガティブな言葉を書いたふせんを破いたら「最後に燃やす」という方法です。破いたふせんの紙を最後に燃やすことで、跡形もなくなるようにして心を浄化する、というカウンセリングの手法だそうです。確かに、気持ちよくビリビリ破いて最後に燃やすと気持ちがすっきりするでしょうね!
*1【子どもでもできる】「思考は現実化する」の実現のために必要なこと
(本原稿は、『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』著者による書き下ろしです)