正解は 2

解説 小型株集中投資と同じように、会社の経営も「選択」と「集中」が大事なポイントです。この設問の選択肢ごとに、具体的にみていきましょう。

①人員が拡大基調にあるというのは、事業が順調に拡大しているとシンプルに考えていいでしょう。

小型株集中投資
ならではの視点

②大企業であれば、さまざまな事業に売上高を分散させて、経営の安定を図るべきです。

しかし、この会社のように創業して5年程度、上場して間もない小規模な会社であれば、複数の事業にリソースを分散するより、得意事業1本に全リソースを集中させたほうが、事業は成長しやすいです。

もとより小型株集中投資は、これから大きく成長する会社に投資をすることが基本です。そのため、売上高の100%がM&A仲介というのは、投資対象として好評価になります。

平均年齢の若さを
ポジティブに捉える

③経験不足ゆえのトラブルは、リスクとして頭の片隅に入れておいたほうがいいとはいえ、急成長する会社は平均年齢が若い傾向があります。

平均年齢が20代と若い会社は、なにより経営判断が早く勢いのあるケースが多いです。

「時価総額」に着目!

④小型株集中投資では、この会社のように時価総額1000億円を超えている会社は、基本的に投資対象外です。

なぜなら、どうしても成長スピードが遅くなってしまうからです。もし、この会社の時価総額が300億円程度であれば、かなり有望な投資対象になります。

しかし、現時点では時価総額が大きすぎるため、投資の期待リターンも減り、リスクに対してうま味のある投資にならない可能性が高いでしょう。

ポイント いい会社でも時価総額1000億円以上の会社は投資対象外

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。