自動運転技術を使ったトラック物流を手掛けるトゥーシンプル最高経営責任者(CEO)が、最先端の半導体を米国外へ送るようスタッフに指示していたことが分かった。同社は連邦政府による複数の捜査を受け、米市場から中国へと撤退する準備を進めている。だが米半導体大手エヌビディア製のこれら24個の半導体は、トゥーシンプルがオーストラリアで新たに立ち上げた子会社には届けられなかったという。事情に詳しい関係者らによれば、トゥーシンプルの経営陣は数週間待ち続けたものの、商務省が出荷を停止したことを1月上旬に把握。同省は半導体が輸出規制に違反し、最終的に中国に輸送される可能性を調べていた。商務省による今回の調査により、サンディエゴに本社を置く同社の中国での取引を巡り連邦当局が抱える疑惑には新たな側面が加わった。米政府はこれまでもトゥーシンプルに対し、米国事業と中国事業を分離するよう指示していた。
自動運転のトゥーシンプル、半導体輸送で米政府が調査=関係者
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