トランプ氏、2月に指名獲得確実?
大統領選本選は異例の“長期戦”
米国の大統領選挙は、指名候補を選ぶ共和党の予備選挙が始まり、再登板を目指すトランプ前大統領が、1月23日のニューハンプシャー州でも勝利し、15日のアイオワ州に続いて大差で連勝。2月のサウスカロライナ州の予備選で勝てば、早々に指名獲得を確実にしそうな雲行きになってきた。
再選を目指す民主党のバイデン大統領との対決が予想される本選挙は、共和党候補が早々と確定することで、異例の“長期戦”となりそうだ。
本来であれば予備選挙の「早期決着」は、挑戦を受けて立つ現職大統領にマイナスだ。
対立政党が予備選挙で党内の争いを続けている間に、現職大統領はじっくりと本選挙への準備ができる。予備選挙が長引くほど、候補者は資金面で苦労したり、党内の掌握が難しくなったりするなど、本選挙に向けた態勢が整えにくくなるのが普通だったからだ。
だが今回の選挙ばかりは、そうとも言い切れない。バイデン氏には本選挙の長期化を追い風にできるチャンスがあるからだ。
実際、「トランプ圧勝」の陰でトランプ陣営のアキレス腱やバイデン民主党に有利な材料も見え始めている。