ロシアがウクライナ東部のアウディーイウカを支配下に置いたことは、両国の戦争が3年目を迎えようとする中、戦況が変化していることを示す最も明確な兆候となっている。ウクライナの撤退がすでに始まっている15日のインタビューで、同国の国防省情報総局のキリロ・ブダノフ局長は、ウクライナ軍が劣勢で厳しい状況にあることを認めた。だがロシア側にも問題があるという。ブダノフ氏によると、ロシアの専門的な軍隊はウクライナ侵攻の最初の年にほとんど破壊された。つまり徴兵されて訓練を受けていない兵士を自爆攻撃に投入している。また、ロシアは生産能力を上回る砲弾を使用している。昨年は数百両の戦車を投入したが、その大半は保管庫にあった旧式モデルを改修したもので、新しい戦車はわずか178両だった。ウクライナの都市へのミサイル攻撃は、ロシアの物資が底をついたため、ここ数週間で沈静化した。