就活での「自己理解」を深める親のひとこと、子どもが本当に求めているサポートは?実際のところ、親はは就活中の子どもをどのようにサポートしたらいいのだろうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

2025年卒の就活がいよいよ本格化する。就職・採用に関する調査、分析を行う、リクルート就職みらい研究所所長の栗田貴祥氏が、就活の最前線を語る連載の第15回。今回は、昨年に続き、保護者(親)世代がどのように子どもの就活をサポートできるのか、保護者だからこそ伝えられるアドバイスについて解説していく。

親にしてもらって
学生が「良かった」と感じたこと

 保護者(親)世代の就活とは大きく様相が異なっている、現代の就活事情。インターンシップの広がり、選考のオンライン化、内定取得時期の早期化など、子どもが置かれた環境との違いに戸惑う保護者世代も多いのではないでしょうか。子どもに対する保護者の就活支援はどのようにあるべきか。リクルート就職みらい研究所が行ったアンケート調査の結果などから、考えていきましょう。

 24年卒の就活を終えた大学生を対象に行ったアンケートでは、保護者との関わりで「よかったこと」「嫌だったこと」をそれぞれ聞いています。すると、「保護者との関わりでよかったことがあった」と回答した学生は、「嫌だったことがあった」という学生の2倍以上になりました。「嬉しかったこと・役に立ったこと」として最も多かったのが、「個性を尊重し、自分の活動を肯定してくれた」で41.6%。次いで、「普段と同じ態度、見守り役、聞き役に徹してくれた」が39.9%となりました。

 学生からの具体的な声には、以下のようなものがありました(原文ママ)。

・普段と変わらぬ態度で接してくれ、活動が終了した際には自分の活動について肯定的な意見をくれた
・アドバイスはせず、自分の話を聞いてくれたり、就活に直接関わらない普通の質問に答えてくれた
・頑張っていることを認めてくれた、入ると決めた会社を面白い会社だと言ってくれた
・批判、否定をせずに応援してくれた
・口をはさんでくることなく、見守ってくれていたことが就活中の精神の安定になった
・私自身の考えを第一に尊重してくれた。同時期に就活をしていた妹と比べることもなかった

 初めての就活で不安な中、「いつも通りの接し方」や「余計な口出しをしない」保護者の自然体の態度が、就活生にとって心の安定や励ましにつながっていることがわかります。