イマドキ就活は「ハイブリッド型」へ
意外に気づきにくい環境・生活音対策
コロナ禍を経て、就活の手法は大きく様変わりしました。24年卒以降の就活では、オンラインから対面回帰への動きがある一方で、会社説明会や一次面接はオンライン、最終面接のみ対面実施など、必要性に応じてオンラインと対面とを使い分けるハイブリッド型が主流になっています。
オンライン就活では、「オンライン面接で親が家にいると話しづらい」「聞かれていると思って緊張してしまう」「生活音が気になった」「Webテスト中に自室をノックされ集中力が切れた」など、さまざまな意見があります。中には「毎回隣の部屋で聞いてフィードバックされる」といったものもありました。
ネットワーク環境の不備や、生活音が入ることが原因で選考に落ちることはありません。ただ、それにより気が散って、伝えたいことをうまく伝えられなくなってしまうなど、本来の力が発揮できなくなってしまっては、子どもの就活にマイナスの影響を与えてしまいます。意図せず邪魔してしまうことがないように、面接時間を教えてもらい、その時間は家を空けたり、生活音が出ないような過ごし方をしたりと、お互いにどう協力し合えるかを話し合うことも大切です。
社会人の先輩でもある親には
子どもの「自己理解」を手助けする役割も
子どもにとって保護者は“社会人の先輩”でもあります。物理的な支援、サポート以外に、自身の社会人としての成功体験や失敗談、仕事に対する思いを話すことも、「働く」を考える上で貴重な情報になるでしょう。
自己分析を深める上でも、保護者の存在は重要です。自己分析の目的は、自分の過去を振り返り、大事にしてきた価値観や考え方、強みや弱みを整理すること。そして、これからどんな人生を歩みたいのか、その中で仕事をどう位置付け、どんなキャリアを描いていきたいのかを、自分自身の理解を深めることでクリアにしていくことにあります。