ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会の指導者たちは今月、ワシントンを訪れ、窮地にあるが崩壊してはいない同国に対する米国の支援継続を訴えた。司教らは正戦論に基づいた合理的な国家自衛論を展開した。正戦(正義の戦争)論は、5世紀に聖アウグスティヌスによって初めて体系的に形作られた、キリスト教の道徳的現実主義の古代からの伝統だ。同教会の最高位にあるスビアトスラフ・シェフチュク高位大司教(キーウ・ハールィチ大司教区)と米国の高位聖職者を務めるボリス・グジアック大司教は、ロシアがウクライナで敗北することがなぜ欧州の平和に不可欠であり、米国の国益にとって極めて重要であるかも説明した。こうした真剣な大人の会話が交わされた直後に、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は即席で行われた別のインタビューで突然、ウクライナに対し、「白旗」をあげてロシアと交渉する「勇気」を持つよう求めた。教皇は「自分たちが負けており、物事がうまく運んでいないと分かっているときには、交渉する勇気を持つ必要がある」と述べた。
【寄稿】プーチン氏に白旗を振るローマ教皇
被害者に侵略者への屈服を促し、カトリックの教えを否定
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