全自動でNISA(少額投資非課税制度)などの資産運用ができるサービスを開発し、2024年1月には預かり資産が1兆円を超えたウェルスナビ。2月には三菱UFJ銀行と資本業務提携を結び、さらなる成長への布石を打った。創業者の柴山和久社長に、狙いと将来像について話を聞いた。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)
三菱UFJ銀行と資本業務提携締結
その狙いと中身、見据える将来像とは
――2月、三菱UFJ銀行と資本業務提携を結びました。狙いを教えてください。
強い顧客基盤を持つ三菱UFJ銀行との提携によって、事業成長をさらに加速させていくことが目的です。ウェルスナビは「ものづくりする金融機関」として、スマートフォンアプリなどのサービスを自ら作り、成長してきました。
私たちの企画開発力と、三菱UFJ銀行の顧客基盤を掛け合わせ、お客さまのお金の悩みを解決する総合アドバイザリー・プラットフォームであるMAP(Money Advisory Platform)などの、新しい金融サービスを共につくっていきたいと考えています。
――提携内容には、三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)各社との事業提携の検討も含まれています。現時点でどのように考えていますか。
20年12月の上場から3年。新興企業のウェルスナビが、このタイミングで三菱UFJ銀行と資本業務提携を結んだ狙いは一体どこにあるのか。次ページで詳しく話を聞いた。