元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

【資産8億円の元消防士が明かす】「老後資金の不安」は“自力解決”しなければならないワケイラスト:鈴木勇介

高配当投資で
“自分年金”をつくる

唐突ですが、私は「お金はけっこう万能」だとよく感じます。

こう言うと“金持ちのイヤミ”に聞こえるかもしれませんが、そうではないのです。

仕事、夫婦関係、子育て、健康、介護……生きていれば、誰でもさまざまな悩みを抱えますよね。

そんな悩みのなかでも、「お金がない」というのは、そのこと自体が大きなストレスになりますし、さまざまな悩みを増幅する面もあります。

お金に余裕があれば……

お金に余裕がなくて、夫婦喧嘩が絶えないなんていうケースもあるでしょう。

夫婦の折り合いが多少悪くても、お金さえあればそこまで喧嘩しないということも多いのではないでしょうか。

このようにお金に余裕があれば、悩みごとの多くが緩和されたり、解決したりすると、自分の経験からしても感じるのです。

悩みを最小化する
お金のチカラ

職場の人間関係でストレスが溜まり、精神的に病んでしまうくらいに追い詰められたら、無理なく仕事を辞めることもできます。

夫婦共稼ぎで忙しく、家事や育児に手が回らないなら、週に何回かだけでもプロに代行してもらうこともできます。

ほかにも、子どもに有利子奨学金の返済義務を背負わせることなく、大学まで出してやれたり、定期的に人間ドックを受けて、生死にかかわる病気を早期発見できたり、自宅で親を介護できなくなっても、快適な施設に入れたりすることだってできます。

お金の力によって、いろいろな選択肢を得られ、いろいろな悩みを最小化できるわけです。

お金が9割

世の中の悩みの90%以上は、お金で解決できるとさえ思います。

おかげさまで私はいま、投資でお金の余裕を得られていますから、あまりストレスを感じることなく、毎日楽しく生きていられます。

毎日8時間くらいぐっすり寝て、スポーツジムに通って汗を流したり、好きな映画を見たり。趣味の一環ともいえる投資関連の情報を楽しみながらチェックしつつ、投資先の企業から年2000万円以上の配当金をもらっているわけです。

老後資金は“自力本願”

国の年金制度は、いまはまだ原則65歳から受けとれますが、いずれ70歳や75歳まで受けとれない事態になるかもしれません。

英国の年金支給開始年齢は現在のところ66歳ですが、2026~28年にかけて67歳に引き上げるそうです。

国はNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)で税制優遇をしてまでも、国民に自分自身で老後資金を貯めるように促しているわけです。

「老後資金は国がなんとかしてくれるはず」と過度な期待を抱くのをやめて、高配当投資によって自分自身で老後の安定的な収入、いわば“自分年金”を築いていくことが必須の時代に突入したともいえるでしょう。

※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。