薬学部の持続可能性を測るには、収支だけでなく貸借対照表における関係比率も重要な指標となる。特集『薬局・薬剤師 サバイバルダンス』(全24回)の#19では、本特集#10『薬学部「淘汰危険度」ランキング【全国56私立大学】1位は加計学園に見捨てられた大学、史上初!財務指標付き』に続いて、薬学部のある全国55私立大学の財務ランキングの第3弾として、財務健全性を示す「純資産構成比率」ワーストランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部 竹田孝洋、野村聖子)
大学の財務健全性を示す
「純資産構成比率」ランキング
入学定員充足率、在学6年間での卒業率、国家試験合格率の3指標を見ると、今年4月に6年制薬学部の新規学生募集停止を発表した姫路獨協大学(兵庫県)のほかにも、今後の持続可能性に疑問符が付く大学は決して少なくない。
その持続可能性を測る要素として必須となるのが、大学の財務分析だ。そこで、薬学部のある全国55私立大学の財務諸表について18~22年度の5年間分を分析し、八つの経営指標ごとにランキングを作成。その第3弾となる今回は、資産を表す貸借対照表における関係比率の一つ、「純資産構成比率」ランキングを公開する。