正解は1
解説 ①競合他社と比べて時価総額が小さいのは、そのぶん伸びしろがあるということなので、投資先としてはむしろプラス評価です。
②と③直近2年間の業績をみると、2020年に業績が落ちているため、その原因を調べる必要があります。
その原因次第では、投資を見送る可能性もあります。Lib Workの場合、2020年6月期決算で売上高が微減、営業利益・経常利益・純利益ともに大幅減となりました。
原因は、ひと言でいうと、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染拡大ですから、一時的な減収減益とみていいでしょう。
業界内のランキングから
伸びしろを大まかにつかむ
④住宅メーカーの時価総額トップ10の会社と比べると、時価総額約200億円というLib Workの規模は小さいことがわかります。
もしLib Workが順調に成長を続け、将来的に時価総額トップ10に食い込むことがあれば、時価総額(=株価)は現在の水準の約3倍、トップ5に食い込めば20倍以上になることもあり得ます。
現在の営業エリアや
成長の時間軸も考慮
ただし、Lib Workは熊本を拠点として、九州を中心に事業展開している住宅メーカーです。その点、すでに全国に展開している大和ハウス工業や積水ハウスと比べて、どうしても成長の伸びしろが限定的と考えたほうがいいでしょう。
もちろん、Lib Workが全国展開をして業界トップクラスまで上り詰める可能性もゼロではありませんが、それを実現するまでにかかる時間軸なども考慮して、投資戦略に盛り込むといいでしょう。
ポイント 同じ業界の時価総額上位企業と比べて株価のポテンシャルを測ってみる
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。