「食事は、週7で外食か弁当」「家族に任せっぱなし」「いざ作っても、正解がわからない!」──便利な時代になろうと、現代人の料理の悩みは尽きません自炊上手になれば、自分の好きな味を食べられ、家計節約、健康管理もできるなどいいことずくめ。それをわかっていても、料理を始めるきっかけが作れない人も多いでしょう。
少ない材料で作れる/時短/ボリューム満点と3拍子そろったイタリア料理こそ、自炊の突破口だと提案するのが『プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン』。本書は、料理人人生60年のイタリア料理の伝説シェフ・落合務氏の集大成にして入門レシピ本ひとりでも家族でも作りやすいパスタ、肉料理、野菜レシピ、ドルチェまで56品を紹介。プロのシェフとして、ときに家庭人として、同じ料理を何度も作ってきた百戦錬磨のコツを教わります。

プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアンPhoto: Adobe Stock

高いオリーブオイルを買うよりも大事なこと

 オリーブオイルは、やっぱりエキストラバージンがいい。家庭では小瓶を買うことをすすめます。

 封を開けて長期間置くと、酸化して風味が落ちるんです。小瓶を早めに使いきったほうが、料理はだんぜんおいしくできます。

 パルミジャーノチーズは、パスタはもちろん、煮込み料理やサラダ、目玉焼きの上にシャッシャッとすりおろすと、うまみがグンと増す。パルミジャーノは万能調味料です。

 できれば粉になったものではなく、かたまりを買ってほしい。使いたい分だけすりおろして使って、残りはラップできっちり包んで冷蔵庫へ入れておけば1年ぐらいもちます。かけらをそのまま食べれば、つまみにだってなる!

 ハーブも、ちょっと使うことで料理がレベルアップする食材。ただ安くないし、1パックを使いきれなかったりするでしょ。そこでおすすめなのが、鉢植えを買うこと。

 バジルのような1年草はその年限りだけど、ローズマリー、ローリエといった宿根草は長持ちするし、ベランダで育てることができる。使うときにハサミでチョキンと切ってくればいいわけさ。実際、僕も家のベランダでローズマリーとローリエを育てています。もちろん庭があれば植え替えてもいいんだよ。強い植物だから、もしゃもしゃに育ってくれます。

(本稿は書籍『プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン』の一部抜粋・編集したものです)