これまでも言われている通り、SNSなどで個人情報をむやみに公開しないよう注意するほか、フィッシングなどへの警戒も行わなければならない。
そして、SIMスワップが行われる兆候を早期につかむのも重要であり、その兆候をつかんだ際は速やかに携帯電話会社に連絡するとともに、状況に応じ、携帯電話にひもづけた決済手段の停止を検討しなければならない。
なお、SIMスワップの代表的兆候は以下の通りだ。
(1)不自然な通知
SIMスワップの初期段階では、携帯電話会社から、自身が意図しないサービス変更に関する通知や着信が来る場合がある。また、ログインしようとしていないのに二段階認証に関する通知が来た場合は、攻撃者がログインを試みている可能性もある。
(2)各種アカウントが利用できなくなる
メールやSNS、ネットバンキングのアカウントにログインができない場合、攻撃者によってアカウントが乗っ取られている可能性がある。
(3)その他、携帯電話が使用できない、クレジットカードなどに不審な取引がある
今回、松田議員や風間議員が不幸にも被害に遭ってしまったが、社会の関心が高まったことで、結果的に広く注意喚起できたと言えよう。
とはいえ、犯罪グループは新たな手口を常に研究し、どこに脆弱性があるかを徹底的にリサーチしている。我々も自分の事として捉え、警戒意識を保たなければならない。