(2)叱る内容を絞り込む

 かつて私がコーチングをしていた経営者の方で、部下が萎縮しているという相談を受けたことがあります。

「1日にどれくらいの回数を叱っていますか?」と聞いたところ、多い時は10回という答えでした。

 人は一度に多くのことを指摘されても、一気に改善することはできません。また、強く落ち込んだり、あるいは反発したり、時にはその場から逃れるための言い訳をしようとするかもしれません。

 叱る内容は多くても3つまでに絞る。そのうえで、まず最初に直してほしいことを1つに絞って伝えるようにしましょう。