平均年収1000万円超えが
続出した2つの理由とは?

 4位は岡三証券を中核とする岡三証券グループで、平均年収は1193.5万円だった。

 そして5位は、名古屋に本社を構える中部日本放送。TBS系列の放送局であるCBCテレビの親会社だ。平均年収は1174.1万円だった。

 さて、先述した通り、今回はトップ5社全てで平均年収が1000万円を超えた。全50社のランキング完全版を見ると、平均年収が1000万円を上回った企業は9社となっている。

 平均年収1000万円を超える企業が多数ランクインした背景には、二つの要因がある。

 一つは、今回のランキングでは、従業員の平均年齢を「50代」に限ったこと。やはり年齢が上がるほど、収入は高くなる傾向がある。

 もう一つは、持ち株会社(ホールディングス)が含まれていること。持ち株会社として上場している企業の中には、経営企画や人事系など、少数の幹部社員だけしか在籍していないところがある。そのため、平均年収が高くなりがちだ。

 そのほかの平均年収1000万円超え企業を見ていこう。

 6位はヤマト運輸の親会社、ヤマトホールディングス。平均年収は1142.1万円だ。7位は製薬ベンチャーのアンジェスで、平均年収は1120.6万円だった。

 8位には平均年収1031.3万円で、日本軽金属ホールディングスがランクイン。アルミニウムの加工・販売などを行う日本軽金属の親会社だ。

 そして9位がCAC Holdingsで平均年収1005.1万円。傘下の企業では、システム開発などのITサービスを提供している。ここまでの9社が年収1000万円超えだ。

 先ほど述べた通り、持ち株会社が多いという特徴もあり、9社中8社が従業員数100人未満だった。

 6位以下の計50社については、次ページ以降のランキング表をチェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド・ライフ編集部 笠原里穂)