1日2杯で認知症リスクが低下!手軽に飲める「ボケにくい飲み物」とは?赤ワインを毎日3~4杯飲むと、ポリフェノールの効果によって、認知症の発症リスクが低下するというフランスの研究があるが、日本人にはもっと身近な飲み物がある(写真はイメージです) Photo:PIXTA

人生100年時代、いつまでもボケることなく、いきいきと健康に過ごしたいですよね。そこで今回は内科医の工藤孝文氏が監修した『「ボケない人」の習慣、ぜんぶ集めました。』(青春出版社刊)から、ボケ予防に有用な習慣を5つ抜粋して紹介します。

オルニチンがシジミの5倍以上!
シメジをよく食べる人はボケない

 シジミに含まれるアミノ酸の一種、オルニチン。肝臓を癒す働きは広く知られているが、脳にも効くというのは初耳の人が多そうだ。

 オルニチンは肝臓で、体に害のあるアンモニアの解毒に向けて働く。アンモニアは神経細胞の重要なエネルギー源であるAPT(アデノシン三リン酸)という物質の生産を妨げる作用を持つ。オルニチン効果でアンモニアが解毒されたら、このメカニズムによって、体内でAPTが盛んにつくられるようになり、脳の神経細胞が刺激されて活性化するのだ。

 そんなオルニチンだが、豊富に含まれているのは、何といってもシジミだというイメージがある。しかし、100gあたりに含まれているオルニチンの量を比較すると、シジミが20mgなのに対して、シメジはその5倍の100mgもある。

 しかも、シジミの小さな身を大量に食べるのは大変だ。一方、シメジの炒め物やホイル焼きなどからは、シジミの味噌汁に含まれている量の何倍ものオルニチンを簡単に摂取できる。ボケない老後を過ごすため、シメジ料理を頻繁に食べるようにしよう。