質問4:いくらくらいの物件が適正ですかね?

「私(私たち)は、いくらくらいの物件を買うのが適正ですか?」と聞いて、年収から借りられるギリギリの住宅ローン金額を提案してくる人は要注意です。

 不動産仲介は、手数料商売ですので、単価が高いほうが当然売上は大きくなります。また、高い物件のほうが条件もいいので、顧客が「いいな、買いたい!」と思う確率も上がります。そのため、適切な金額を提示するよりも「買える最大金額」をおすすめしたほうが営業的には合理的な側面もあります。

 しかし、それは皆さんのためでしょうか。答えは言うまでもないでしょう。

 住宅ローンの「借りられる金額」と「借りるべき金額」は大きく異なります。「子どもを私立に通わせたい」「趣味のゴルフをこれからも続けたい」など、今後のライフプランを見ながら家に割ける金額を決めるべきです。

 家を買って苦しくなってしまう人は、このプロセスを踏まず、生活が苦しくなっています。

 ですから皆さんは、「借りるべき金額」で購入を考え、理由もなく上限額をおすすめしてくる営業に注意しましょう。

 なお、質問を4つほど紹介してきましたが、ほとんどの不動産営業やエージェントは優秀です。そこは安心してください。ただ、たまに自分の利益ばかりを優先してしまう人もいるので、こういった質問を駆使しながらいい購入につなげてください。