近年、日本には不動産バブルが到来し、住宅購入は大きな注目を集めている。しかし、そんな最中マイナス金利の解除が決定し、そろそろ家を買おうかと考えていたものの、不安を感じる人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決するために住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では発刊を記念して、本文の一部を抜粋、再編集してお届けする。

部屋Photo: Adobe Stock

部屋の広さを考えるときに知っておきたいポイント

 家のに広さについては、多くの人が悩まれると思います。「広い家に住みたいけど、希望のエリアや築年数ではなかなか見つからない」。そういった相談を多く受けます。

 家の広さに悩まれる方の多くが、基準が明確でなく、なんとなく70平米、80平米と仮決めして家探しをしています。もしくは子供が二人将来ほしいから3LDKで75平米くらいはほしいよねと間取りを基準に家を探されているファミリーも多いです。

 しかしそれでは、いざ家探しを進めるなかで予算との乖離に出鼻をくじかれ、理想と現実のギャップに苦しみ家探しを中断してしまいます。では、自分に合った家の広さを把握するには、どうすればいいのでしょうか?

 まず、1つの目安となるのは、今の居住中の家にこれから生まれる子供の必要面積(10~15平米)を足す考え方です。一人暮らしをしていた家に、結婚を機になんとか二人で住んでます、ある程度快適に暮らしているのであればその面積から1部屋増えるような考え方がいいでしょう。

 この「ある程度」と言うのには理由があります。人間はどんな広さであっても、限界まで使い切ってしまいます。収納がたくさんある家でも結局はそれを使い切ってしまい、結局は「狭く感じる」というケースは少なくありません。ものを整理する意識も持っておくといいでしょう。