Bコープ認証の社内推進者の
養成講座を今夏から開く
――今日、日本のBコープ認証申請の状況はどうなっていますか。
昨年まで日本に支部がなかったので、申請後1年半から2年ぐらいの審査待ちという企業が溜まっていたのですが、BMBJがスタートした今年3月から最初の3カ月はそこを解消することに努めて、現時点で待ち状態はゼロになりました。
書類提出後に「もっとここの書類が必要」とか「審査後に結果を待つ」とかというケースはありますが、書類を提出して何も反応がなくてただ待たされるという状態は解消しました。
今後BMBJとしては、Bコープの社会的認知を広めて、より多くの企業に認証に関心を持ってもらい、申請企業が増えるように注力していく考えです。
――BMBJは、Bコープ認証取得のサポートをしてくれますか。
BMBJのウェブで、これまで英語しかなかった情報を日本語に翻訳したり、グローバルの情報に誘導するような動線を日本語で情報発信したりしています。メールでの問い合わせに対しても、可能な範囲で回答しています。
ただし、BMBJはコンサルタントではないので、BIAの公開情報を見ても不明なところがある場合などに「申請にどのようなデータや情報が必要か」といった疑問に対してアドバイスはできるのですが、「認証取得に向けて企業が何をすべきか」までは答えられません。そこは自社独自の努力や、専門コンサルタントの領域です。
とはいえ、コンサルタントに頼らなくても、自社内でBコープ担当者を決めて注力すれば、認証取得に向けての課題は克服できると思います。そういう人たちを養成する「Bリーダーズ講座」を、今夏くらいからBMBJが主催で始めていく予定です。そうした情報発信もBMBJのサイトで随時発信しています。
*第2回は明日公開で、溝渕氏の起業やBコープ認証取得の経緯について伺っています。