ますます過熱する中学受験。子どもを本当に伸ばしてくれる志望校の見極め方や選び方、その志望校に合格するための効果的な「過去問対策」をやり方を、大人気プロ家庭教師の安浪京子先生が詳細に説明した『中学受験 大逆転の志望校選びと過去問対策 令和最新版』が発売に。本書より抜粋して、そのノウハウの一部をご紹介する。

私立中学にかかるのは「授業料」だけではない! 想定外の支出とは?Photo: Adobe Stock

部活にかかる費用も、全く違うことも

 前回の記事で、同じ私立中学でも学費は全く違うことをご紹介いたしました。しかし、実は、格差があるのは「学費」だけではありません。授業料などの学費以外の「見えないお金」がかかってくることがあるからです。

 たとえば、寄付金は「1口から」と書かれていても、実際は5口以上が暗黙の了解……ということもあります。このあたりは、学校説明会などで聞きづらいかもしれませんが、何かしらの形で確認されておくのをおすすめします。

 さらに学費と同じくらい親を悩ませるのが、おつきあいの費用。
上の子が私立中、下の子が公立中に進学したある方が「部活だけでも、かかる金額が全然違う」と驚かれていました。

 中学生のお小遣いの平均金額は3155円(ママソレ/2023年最新、お小遣いの平均はいくら?)ですが、部活でみんなお揃いのグッズを持つ、友達と映画やカラオケに行って食事まで……となると「ウチはウチ」と割り切ることが難しくなります。

 中でも大学附属校は顕著で、友達とスキーに行くのにマイクロバスを貸し切ったり、親の伝手でレストランを貸し切ったり―という派手な遊び方が普通という学校もあります。
 特に小学校からの内部進学組がいる学校に顕著ですので(もちろん全部の学校がそうではありませんが)、“そういう世界もある”程度に、心にとめておいてください。
 授業料などは公開されていますし、高校無償化や支援金などの制度もありますが、こういった費用はなかなか見えてこないだけに、入学してから「知らなかった!」とならないようにしたいものです。

 *本記事は、『中学受験 大逆転の志望校選びと過去問対策 令和最新版』(安浪京子著・ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集して作成したものです。