エネルギー動乱高知県にある四国電力の初瀬ダム Photo:PIXTA

電力大手の2024年定時株主総会の決議に関する臨時報告書が7月上旬までに出そろった。長期連載『エネルギー動乱』の本稿では、再任・新任の取締役に対する賛成率を集計した。今回は西日本3社(中国電力、四国電力、九州電力)編。意外な会社のトップが社内で最下位になった。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

3社の賛成率首位は社外取締役
内2社で首位は「士業」

 電力大手9社の2024年定時株主総会の決議に関する臨時報告書が7月上旬までに出そろい、ダイヤモンド編集部は再任・新任の取締役に対する賛成率を各社別に集計した。

 今回は西日本編。具体的には中国電力、四国電力、九州電力の3社の取締役36人が対象だ。

 結果の一部を紹介すると、各社トップはいずれも社外取締役で、中国電は弁護士の藤本圭子氏で96.89%、四電はときわ社長の高畑富士子氏で98.0%、九電は公認会計士の重富由香氏で98.32%だった。

 次ページで、西日本の電力3社の取締役候補36人の賛成率を紹介する。23年春に公正取引委員会がカルテル事件を認定した中国電、九電の経営トップ、そして大きな不祥事という意味では“無風”の四電の経営トップ。いずれも意外な結果となった。