7月から「雨の日だけ」規制緩和!?“日本版ライドシェア”の根本的不合理7月から雨の日など、規制が一部緩和されたが、需要があるのに、本格的なライドシェアが許可されないのは不合理だ(東京駅でタクシーを待つ大勢の人たち) Photo:JIJI

アメリカや中国では広く普及
日本は需要があるのに「不許可」

 一般のドライバーが自家用車で乗客を有料で運ぶライドシェアリング(Ridesharing:以下、ライドシェア)サービスが、アメリカや中国ではごく普通の移動形態となり、大きな変革をもたらしている。

 アメリカではUberとLyftが市場をリードしており、多くの都市でタクシーや公共交通機関の代替手段として広く利用されている。大都市や学生が多い地域で特に人気がある。また、郊外や地方都市にも拡大し、これまでタクシーサービスが限られていた地域に新たな選択肢を提供している。

 UberとLyftは技術革新を推進し、アプリの使いやすさや機能を継続的に向上させ、リアルタイムでの配車追跡や価格見積もりなどもできる。自動運転車への投資も進めており、将来はドライバーのいないライドシェアサービスが実現するかもしれない。

 だが日本では、運営はタクシー会社だけが許可され、時間や台数は規制されている。Uberなどもサービスが制限されている。一方で、バス路線の廃止やタクシーがなかなかつまらない問題は都市部などでも目立ってきている。

 7月から雨の日など、規制が一部緩和されたが、需要があるのに、本格的なライドシェアが許可されないのは不合理だ。