重要な筋肉の7割は下半身に集まっているため、ランニングアクティビティによって血流が促され循環血液量が上がり、脳の血流も増えたことが考えられます。

 また、大脳の運動野のなかでも、脚、体幹は大きな領域を占めています。これらの部位を使うと運動野の脳血流が増えて、その周辺領域も活性化したと考えられます。

 レイティ氏は運動の強度が大きいほど効果があるとしながらも、ウォーキングのような軽い運動でも脳血流を増やすことができると言います。そこで、簡単なスクワットを推奨しています。勉強前だけでなく、スキマ時間に簡単に脳を鍛えることができます。

図表2:スキマ時間に脳を鍛える簡単スクワット同書より転載
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 黒柳徹子さんは、毎日寝る前に50回スクワットをしているそうです。草笛光子さんは80歳を超えても朝起きてから15分間ストレッチをして、梅茶を飲むのが日課だそうです。運動が苦手な人はストレッチから始めてみてください。

脳の老化を防ぐには?黒柳徹子が毎晩、寝る前にやっていること『脳は何歳からでもよみがえる』(アチーブメント出版)中冨浩文(著)