夏期講習でどの講義を選ぶべき?
迷った時の判断基準とは

 当時は意識していなかったのですが、この勉強法は「基礎が身についている状態で演習をこなす」という理想的なものでした。周囲から覚えるように言われた「古文単語と助動詞」をマスターしてから受講したおかげで、地に足のついた状態で演習に取り組めるようになり、成績が目に見えて上がったのです。

 もし基礎が身に付いていない状態で「難関大古文対策」を受けていても、成績アップには繋がらなかったでしょう。

 だからこそ、受験生がこの記事を読んでくださっている場合は、その科目の基礎が身に付いているか否かを、「難関大対策」などのハイレベルな講義を受けるかどうかの判断基準にしてみてください。

 ただし「基礎」「応用」を問わず、授業内容が生徒本人に合うとは限りません。講師との相性が良くない可能性もあります。

 ですので、受験はまだ先の高校1~2年生に関しては、来年の夏に「担当講師の授業を一度見学させてもらえないか」「話をさせてもらえないか」などと予備校に頼んでみるのもアリでしょう。

 予備校によってはそれを柔軟に認めてくれるので、自分の学力や到達度に合った授業を取捨選択し、おカネと時間を無駄にしないよう工夫しましょう。