“レンタカー超え”の
意外なメリットとは?

 また、かつて携帯電話業界に存在した「〇年縛り」と同様に、カーリースやサブスクリプションで借りたクルマは、契約期間中の途中解約ができません。

 先述した全損事故などのやむを得ない例を除き、個人的な都合で解約しようとすると、高額な違約金がかかる場合があるので要注意です。

 解約金がかからないプランもありますが、「いろいろなクルマに乗り換えてみたい」「違うクルマを乗り比べてみたい」という人は、やはりレンタカーやカーシェアリングの方がおススメです。

 このように、カーリースやサブスクリプションには「向き・不向き」があるものの、大きな事故や「浮気心」を起こさなければ、やはり支出面ではかなりのメリットが見込めます。

 本稿では個人利用者を想定して解説してきましたが、法人利用の場合もメリットを享受できます。借りているクルマは固定資産としてみなされないため、経費処理時に減価償却を行う手間もかからず、月額料金を経費処理するだけで済んでしまいます。

 また、カーリースやサブスクリプションで利用できるクルマのナンバーは「わ」や「れ」ではないため、一見すると借りているクルマだとは分かりません

 友人から「どのクルマに乗っているの?」と問われて「レクサスだよ」などと答えても、借り物ではないかとツッコミを入れられる恐れもありません(先述したKINTOなどではレクサスを取り扱っています)。この点については、レンタカーやカーシェアリング以上に魅力的と言えるのではないでしょうか。

 カーリースやサブスクリプションにはこんな意外なメリットもあるので、日頃から高級車に乗ってみたい人にもオススメです。