電力大手系の電気設備大手3社といえば、きんでん、関電工、九電工。長期連載『エネルギー動乱』の本稿では、この3社の2024年6月開催の定時株主総会における取締役の「再任・新任賛成率」ランキングを作成した。全40人中、会長、社長がワースト1、2位に沈んだ会社とはどこか?(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
かつて「東電HD」社長候補
関電工の文挾会長は24位
電力大手系の電気設備大手3社といえば、きんでん、関電工、九電工。それぞれの筆頭株主は、きんでんが関西電力、関電工が東京電力パワーグリッド(PG、東京電力ホールディングス〈HD〉完全子会社)、九電工が九州電力だ。
ダイヤモンド編集部は、この3社の2024年6月開催の定時株主総会における取締役の「再任・新任賛成率」ランキングを作成した。
一部を紹介すると、対象40人の中でかつて東電HD副社長を務めて次期社長の有力候補と目され、23年からは関電工会長を務める文挾誠一氏は89.3%で24位。40人中トップは、九電工の新任の社外取締役(監査等委員)、鳥居玲子弁護士で99.29%だった。
さて会長、社長がワースト1、2位へと沈んだ会社があったが、どの会社だったか。その要因は何だったと推測できるのか。次ページで取締役40人の賛成率ランキングと共に紹介する。