電力大手の2024年定時株主総会の決議に関する臨時報告書が7月上旬までに出そろった。長期連載『エネルギー動乱』の本稿では、再任・新任の全ての取締役に対する賛成率を公開する。今回は東日本3社(北海道電力、東北電力、東京電力ホールディングス〈東電HD〉)編。経営再建道半ばの東電HDのトップの賛成率は?(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
賛成率が高かったのは
「東北&北海道」電力勢
電力大手9社の2024年定時株主総会の決議に関する臨時報告書が7月5日までに出そろい、ダイヤモンド編集部は再任・新任の取締役に対する賛成率を各社別に集計した。
今回は東日本編。具体的には北海道電力、東北電力、東京電力ホールディングス(東電HD)の3社の取締役41人が対象だ。
結果の一部を紹介すると、各社賛成率トップは、北海道電で社外取締役の吉川武氏(弁護士)97.21%、東北電で常務執行役員、金澤定男氏97.88%、東電HDで社外取締役の永田高士氏(公認会計士)95.69%。3社を俯瞰(ふかん)すると、北海道電勢と東北電勢は賛成率が相対的に高く、経営再建道半ばの東電HD勢の賛成率は相対的に低かった。
次ページで、東日本の電力3社の取締役候補41人の賛成率を紹介する。東電HDの小林喜光会長、小早川智明社長の賛成率は?