バックアップは「3-2-1」ルールが重要

 そこで「3-2-1」ルールが重要になる。データは最低「3つ」取っておくこと。元データに加えて、最低バックアップを2つ取ると言うことだ。そして、「2」種類以上の媒体に保存すること。元データがHDDであれば、バックアップの一つはDVD-Rのような記録メディアやクラウドストレージに保存する。そして「1つ」のバックアップは遠隔地に保存すること。これはクラウドサービスを使えば実現できる。

 筆者は20年近く前、HDDに入れてあった仕事のデータをすべて喪失してしまい、大ダメージを被ったことがある。そこからは、バックアップを欠かさないようになった。近年はUSBの外付けHDDにバックアップした上、クラウドサービスにも保存するようにしている。

 しかし、年を追うごとにバックアップしなければならないデータ量が増えてきて、普通のクラウドサービスでは容量が足りなくなってきた。そこで、2018年から月額540円の「AOSBOX Cool」を使っていたがサービスが終了。2020年からは月額6ドルの「Backblaze」というサービスを使っていた。どちらも容量無制限でパソコン内のデータをバックアップしてくれる。

パソコンをクラウドにバックアップできる「Backblaze」パソコンをクラウドにバックアップできる「Backblaze」。最大の特徴は、容量無制限(Unlimited)という点だ 拡大画像表示

 しかし、筆者は短いタイミングでパソコンを買い替えていることもあり、これらのサービスが役立つシーンはなかった。長い間、黙ってお金を支払い続けているだけだったのだが、先日、HDDが故障した。突然、Windowsが起動しなくなり、復旧のためいろいろと手を尽くしたのだが、HDDが破損していたのだ。