富裕層のお悩み(2)
税金が高すぎる!

 日本の税制は、資産が多いほど負担が重くなる傾向があります。特に、相続税、贈与税などは高額(ともに最高税率55%)になるため、対策を講じないと、資産継承のためにせっかくの現金を吐き出すことになります。

 さらに固定資産税も毎年かかってくるため、資産があればあるほど税負担の悩みは大きいでしょう。固定資産税が毎年10万円かかるのよ!と言って怒っている人を見かけますが、資産があれば当然、固定資産税が1億円なんてこともあります。相続税も同様です。資産が多ければ、10億円の納税もあり得ます。

 資産を有効活用しない場合、手放すことを促そうというのが国の基本的な考え方です。例えば、大量の土地を所有しているが活用していない場合、相続税や固定資産税の負担が大きくなり、その土地を維持することが困難になるようになっています(近所の地主が亡くなると、その広大な土地が売りに出されて戸建てがいっぱいできるのはそういうわけです)。

 したがって、資産を持つ富裕層は、税金対策を怠らず、保有している資産を元にして効果的な資産運用を行わなければ中長期的に資産を失いかねません。そのため、「税金対策と資産運用」、この2点が求められるのです。