アクセンチュアは2万4000人規模 戦略系3強では序列激変の兆しPhoto:NurPhoto/gettyimages

大乱戦期を迎えているコンサルティング業界。企業の経営課題が高度化する中、コンサルファームの業務領域や組織規模は急拡大を続けている。長期連載『コンサル大解剖』の本稿では、主要29ファームの序列や人員体制を網羅した最新版のコンサル業界のカオスマップを公開する。(ダイヤモンド編集部 山本輝、名古屋和希)

PwC米国法人が大規模リストラへ
日本のコンサル業界は成長が続く

 会計ビッグ4のPwCがリストラへ――。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、PwCの米国法人が1800人を削減する方針であると報じた。全従業員の2%強に相当し、主な対象はコンサルティング部門となる。同社の本格的な人員削減は2009年以来となる。

 昨年来、海外の大手コンサルファームで大規模なリストラの嵐が吹き荒れている。23年春には、米マッキンゼー・アンド・カンパニーやKPMGに加え、米アクセンチュアが1万9000人の人員削減を打ち出し、業界に衝撃を与えた。大手の人員過剰は続いており、PwCもリストラに踏み切るもようだ。

 海外とは異なり、日本のコンサルビジネスは比較的堅調だ。コンサルティング業界のバブルは昨年半ばからやや落ち着きを見せたものの、根強い企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要を背景に、業界全体では成長が続いている。

 もちろん、ファームによって「二極化」も進んできているのも実情だ。2桁成長を続けるファームがある一方で、成長力に陰りが見えているファームも存在する。

 では、足元のコンサル業界の勢力図はどうなっているのか。ダイヤモンド編集部は最新版のコンサル業界のカオスマップをまとめた。次ページでは、戦略系や総合系、国内系など主要29ファームの序列と人員体制を網羅した業界図を公開する。