コンサル大解剖Photo:PIXTA

コンサルティングファームは、かつてはその激務ぶりから「ブラック」と言われてきた。だが、近年は各ファームは労働環境の改善に取り組んでおり、ホワイト化が進んでいるという。では、実態はどうなのか。長期連載『コンサル大解剖』の本稿では、企業の与信管理を支援するベンチャーが集めた口コミデータなどを基に作成した、働き方に関するコンサルタントの不満が多い「ブラック」総合ファームの主要7社のランキングを紹介する。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)

昨年にはアクセンチュアが略式起訴
「ホワイト化が進んだ」は本当か?

「関係法令を順守しながら、さらなる働き方改革・組織風土改革に全力で取り組んでいく」。アクセンチュアは2023年9月に東京地検に略式起訴されたことを受け、そんなコメントを出していた。前年に社員に違法な時間外労働(残業)をさせていたとして東京労働局に労働基準法違反の疑いがあるとして書類送検されていた。

 もともとコンサルティング業界では激務は当たり前という風潮が強かった。だが、各ファームは近年、労働環境の改善に取り組んできた。特に、ここ数年は、コンサル需要の高まりを受け、新卒や中途の採用を強化しており、「ホワイト化が一層進んでいる」(業界関係者)という。

 では、働き方や職場環境の実態はどうなのか。ダイヤモンド編集部は、企業向けに与信管理サービスを提供するベンチャー企業、アラームボックス(東京・新宿区)のデータを基に、ネガティブな口コミを多く集めたファームのランキングを作成した。

 集計期間は2023年1月から2024年8月2日までの約1年半。対象は、アクセンチュアとビッグ4に加え、国内系のベイカレントとアビームコンサルティングの総合系7ファーム。

 次ページでは、ネガティブな口コミ数を基に作成したランキングを紹介する。3位にデロイト トーマツ コンサルティングとベイカレントが並んだ。上位2社とは。また、各ファームの不満投稿の中身についても紹介する。