人気上昇傾向の中堅校

 鎌倉女学院は2回の入試を行う。[2日1次]は2024年に276人が受験して実倍率1.17倍ととても受けやすい。志望者数1割弱減で、25年はさらに緩和しそうだ。志望者数微減の[3日2次]は24年実倍率1.45倍を25年も維持しそうである。

 ここ数年人気が上がっているカリタス女子は、24年実倍率5.64倍と高い[3日4回]の志望者数が2割増で、25年の6倍超えが見えていることを除くと、全体的に落ち着いている。微増の[1日1回]は24年実倍率3.75倍を維持しそうだが、24年に334人が受験した一番人気の[1日午後2回]は減少気味で、 [2日午後3回]は1割弱減っており、それぞれの24年実倍率2.37倍と2.73倍からいずれも少し緩和するだろう。

 もう一つ、[2日午後英語資格]は、英検3級以上の取得が出願条件で、国語1科と受けやすい。24年には21人が受験して実倍率1.91倍だったが、少ないとはいえ志望者数は倍増しており、2倍超えは間違いなさそうだ。

 4回の入試を行う神奈川学園は、[1日A午前]が微増で24年実倍率1.3倍が25年も継続しそうだが、残りの入試回はいずれも25年に倍率が上がりそうな情勢にある。24年実倍率1.5倍の[1日午後A午後]は1割半増、いずれも同1.25倍で志望者数3割増の[2日B]と[4日C]は好調で、25年には共に1倍台半ばとなりそうだ。受けやすい状況には変わりない。

 聖セシリア女子の入試も4回ある。[1日A1次]は5割近く増えており、24年実倍率3倍が25年はさらに上がることになりそうだ。志望者数が微減の[2日午後A2次]と微増の[3日A3次]は、24年実倍率2.45倍と1.76倍をそれぞれ25年も維持しそうだ。

 2科・4科ではないB方式では、[1日午後スカラシップ]が2割弱減で24年実倍率2.14倍から25年は2倍前後となりそうだ。新たに設けられた[2日英語]は英検4級以上取得者に優遇措置があり、[3日英語表現]では面接と身体表現が問われることになる。