今なら狙う大学群のレベルを
一つか二つ上げられる
下表は偏差値帯別に各大学群の合格率について、2019年度入試(19年4月入学)と24年度入試(24年4月入学)を比較している。偏差値は河合塾の模試の成績で、合格可能性50%ライン。「早慶上理」(早稲田大、慶應義塾大、上智大学、東京理科大学)、MARCH、「成成明國武」(成蹊大学、成城大学、明治学院大学、國學院大学、武蔵大学)、日東駒専の全ての大学群で5年前よりも合格率は上昇している。
難関大学の合格率を見ても、MARCHでは偏差値55以上60未満で14ポイント上昇し、5年前は10人受けて合格者2人だったものが、直近は3~4人が受かるようになった。
19年度は入学定員厳格化による難化が難関私立大学で一段落したタイミング。その後の5年間で少子化に加えて、入学定員厳格化も緩和され、より入りやすくなった。つまり同じ学力でも5歳の差によって、今なら狙う大学群のレベルを一つか二つ上げられるのだ。5年前の受験生には酷な変化ともいえる。
偏差値が50を切っていても、日東駒専に偏差値45以上50未満で4割、45未満でも2割の受験生が受かる。人気の東洋大を除いたら、この大学群の合格率はさらに上がる。
関西の難関私立大学群である「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)は、早慶上理やMARCHよりも合格率が大きく上昇している(次ページ表参照)。