大学 地殻変動#9Photo:PIXTA

首都圏で最難関の私立大学群といえば、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学で形成する「早慶上理」だ。この4大学において、受験難度の格差が拡大している。特集『大学 地殻変動』(全21回)の#9では、首都圏の難関私立大学について、ベネッセコーポレーションの協力で1982年以降42年間の偏差値の推移をまとめ、大学通信の協力で一般選抜入試の実質倍率を10年前と比較した。(ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史、ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

「早慶上理」における
格差拡大とは?

 首都圏の最難関私立大学群は「早慶上理」(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学)とくくられている。上智大と東京理科大については、早慶と「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の間にある中途半端な立ち位置で、後から早慶側にくくられるようになった。この早慶上理において、格差が拡大している。

 次ページでは、早慶上理、国際基督教大学(ICU)、GMARCH(学習院大学+MARCH)における42年間の偏差値推移早見表、および入試倍率を掲載する。そして、早慶上理における格差拡大の動向に迫る。